オーガニック認定パフュームコスメブランド「Hiroko.K」の主宰で、南フランスのLABOにてオーガニック香りを開発する調香師であり、ナチュラルオーガニックコスメの開発者。そして、アロマセラピーアソシエイツを百貨店で展開し、いちはやくナチュラルコスメ(オイル美容)を広めた人物。Hiroko Kondoさんに聞く、取り入れたくなるスキンケアやオーガニック香水、について連載インタビュー。
Ashley読者の皆さん!もうこれでお肌の悩みの解消や正しいオーガニックオイルの使い方、香水の歴史や魅力まで全てを知ることができるかも!? なんとなくの知識よりプロフェッショナルから教わるものって本当に貴重な体験。Hirokoさんのインタビュー連載をぜひお楽しみください。
HIROKOさんとはじめてお会いしたのは、2017初秋。ライフスタイルブランド「MR.ミスター」・代表みかさんの紹介でHIROKOさん自信のブランドアイテムの[香る会]でイベントセミナーでした。見るからにオーラがある方で、その香りのお話の内容に、どんどん吸い込まれていくような感覚を、今でも覚えています。香水の歴史の話、オーガニックの定義や香りのブレンド等、楽しい時間はあっという間に過ぎていくものです。そんなHIROKOさんからのアドバイス。必見です!
シリーズ1:全身から、ふんわりと香らせるコツ
” 美人って、芳しく、その人が通り過ぎると、ふんわりと香りが残る。”
” 美人って、どんな香り何擦るのかな〜って思いませんか?”
最高に贅沢なリッチなセレブリティな女性からは、きっと素敵な香水の香りが溢れるようにするに決まってる! そんな直感的なイメージが湧いてきます。そんなセレブ達は、きつい鼻に残る香りは身につけていないはずです。ほのかに、でもしっかりと「綺麗ないい香りだ〜」と思わせるように上手につけているはずです。
「ほのかに香る香り」は香水を上手に使っている方々への褒め言葉。
ここ数年、巷で流行っているのが、柔軟剤に香りをつけて、下着やお洋服から香らせること。でも化学合成香料の香りがプンプンと香ってくるので、「香害(こうがい)」とも言われ、ちょっと、残念な結果になるシーンもありがちです。
フランス人で香水学をパリで勉強した方が、東京の表参道店にいらして、日本人とフランス人の香水のつけた方の違いについて、お話しされました。
「フランス人は肌に香水を付け、日本人は服に香水をつけたがる。」とのことでした。
香水は化粧品なので、肌に直接けるのが良いのですが、肌にあまり良い影響を与えないように思いますか?化粧品を肌にのせるというと、肌をきれいにしてくれて、保湿とか、保護などをどうしても期待してしまいますよね。たしかに、オードトワレ、オードパルファム、香水に肌保護や肌保湿の効能を期待する方はほとんどいらっしゃらないですよね?
フランス人の方やイギリス人の方が、目の前を通っていくとき、なんか、ふんわり香っていませんか?それは、まず、香るボディーローション、をシャワーの後、ほぼ全身に塗ります。そして、オードトワレ、オードパルファムなどをとくに香らせたい部分にスプレーしているのです。だから、全身からふんわり香るんですね。
化粧品を開発している立場から申し上げると、ボディーローションなどに配合されている香料のパーセントは0.3%以内の微量だというのが一般的です。
その香りの成分を微量配合のローションを全身に塗ることで、ふんわり香らせることができます。ローションは、80パーセントから90パーセントが水、アクアで構成されています。水分補給の役割で肌を保湿しているようなものです。もし、この香るローションが、しっかりと保湿、保護、肌細胞に栄養をあたえるような化粧品だったら、たっぷり使ってみたい!そう思いませんか?
Hiroko.Kの「バランシングオイル」はオーガニックオイルのパフューム
Hiroko.Kでは、肌に天然のビタミン、ミネラルを肌へ直接、たっぷり保護と栄養を与えたくて、ローションを一切の化学合成成分を含まない、植物オイルで完成させました。
せっかく、美容のためにつかう化粧品だから、香るオイル美容品にしました。そこで、オイルはベトベトして気持ち悪い。などの声に応えるため、いままでのオイル化粧品の概念を払拭するような、サラサラのオーガニックオイルをご提供しています。
オイルの粒子を細かくして、不純物がないように、何度もフィルターでふるいにかけた純粋なサンフラワーオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、アボガトオイルを配合して、さらに美しいオーガニックの香りを香水のように高度なテクニックでオイルパフュームに仕上げました。
100%天然ナチュラルオーガニック成分、香りはCOSMOS (INTERNATIONAL ORGANIC NATURAL LICENSE ) 認定のオーガニックの美しい香り。その香りが肌に残り、心地よい素肌で過ごせます。
バランシングオイルは、心と体のバランスを整え、同時に肌の皮脂のバランスも整えます。オイルパフュームは、古くは紀元前からその習慣があります。その古典的なオイル美容を、現代の最先端の技術でより成分を純正にピュアにすることで、美しく香る化粧品に調えました。
古くから選ばれたものだけが享受でいた幸せ。身体、顔、首、など全身にこの高級な香る小物オイルを塗ることは、大変贅沢なことだったのです。もちろん容易には手に入らないし、また、全身に塗るという機会もなかったのです。「油を注がれしもの」それは、キリスト、王様になることを意味したほどの意味がある行為なのです。その贅沢をあなたに味わっていただきたいのです。秋風にあなたの肌から香る、オーガニックな美しい香りを振りまいてください。
豆知識:油を注がれしもの、それは、ラテン語では、メシア「救世主」のことです。
ギリシャ語では、「キリスト」が救世主のことを表します。つまり、イエス・キリストはイエスという名の救世主様。紀元前から受け継がれてきた「油を注ぐ」という儀式は、イギリス、フランスに於いても、戴冠式の折、おこなわれいます。つまり、オイルを注がれないものは、王に即位できない。ということなんですね。
キリスト教国では、高僧が新君主の頭に聖油を注ぎ、神への奉仕を誓わせる儀式が主体となる。このため、イギリスでは聖別式(consecration)、フランスでは成聖式(sacre あるいは sacre de roi)といわれます。聖別式は「旧約聖書」にも記載があり、ソロモン王もおなじく「油を注がれしもの」王冠を受けていると記載があるようですよ。
ローマにおいては、1440年まで。カソリックの国では1978年に廃止された。と記録がありました。