全米3週連続ナンバーワンヒット!

と聞くと、まあ聞き慣れたフレーズのような気がしますが

“ 俳優、監督、原作、脚本、みんなアジア系の人ばっかりで固めたハリウッド映画 ”  

となると話は変わってきます。

 

昨年、キャストのほぼ全員が黒人で、黒人初のスーパーヒーローを描いた『ブラックパンサー』が世界的に空前の大ヒットを起こしたのも記憶に新しいですが、今作もオールアジア人キャストで成功を納めハリウッドを驚かせました。

 

©︎ 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

 

「ホワイトウォッシュ」という言葉があって、特にハリウッドの映画やテレビドラマにおいて、白人でないキャラクターを白人が演じる、という意味なんです。

大きく問題となったのが、「攻殻機動隊」という日本のマンガをハリウッド実写映画化された際に、元々日本人である主人公のキャラクターを白人の女優スカーレット・ヨハンソンさんが演じたことでかなり批判されました。

しかも、その主人公の母親役を桃井かおりさんが演じて、流石にそれはおかしいだろ!てツッコミの嵐でした笑

 

実は今作もその “ホワイトウォッシュ” と無関係ではなかったのですね。

原作小説を書いたケビン・クワンさんの元に、小説の大ヒットを受けて複数の映画会社から映画化の打診があったそうです。

ただし、条件は主人公を “白人” の設定に変えること

ケビン・クワンさんは頑なにそういった依頼を断り続け、どうにか今回のようにオールアジア人での映像化に漕ぎ着けました。

最終的には大ヒットを記録し、もう肌の色や宗教、文化の違いで観客のニーズが変わる訳でない、ということが証明されたと思います。

面白いものが売れる!同じアジア人としても誇らしい事だと思います。

 

©︎ 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

 

物語はいわゆるシンデレラストーリーです。

主人公はニューヨークに住む30代半ばの大学教授の女性。

独身だけど彼氏がいて、その彼氏が「友達が自分の故郷のシンガポールで結婚をするんで、その結婚式に行こう」って誘われます。

で、「ちょうど自分の家族にも会わせたいし」って言われるんです。

実は、この彼氏、なぜか今まで自分の家族の話を全くしてこなかったんですね。

そして、旅行当日、まず驚かされるのは彼女に用意されたメチャ豪華なファーストクラスの席!

そして、シンガポールに着いて彼氏の実家に行ってみると、、、

想像はつきますかね? でも想像を超える世界が待っていますよ!

 

©︎ 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

 

原題は『Crazy Rich Asians』といって、簡単に言うと「頭がおかしくなるほど金持ちのアジア人たち」って意味なんです。

んで、先程からオールアジア人って何度も強調してますが、ぶっちゃけ現代の大富豪って中国やシンガポールなどのアジアやドバイ、UAEなどの中東諸国に集中しています。

実際アメリカやヨーロッパにはそんなにズバ抜けた大金持ちは少なくて、設定的にもアジアにした方が現実味があるんですよね。

 

まあ、お金持ちの王子様と恋に落ちるって話は昔から山ほどあります。

ただ、『プリティ・ウーマン』に代表されるように、そのほとんどは貧しくて身分の低いヒロイン=アヒルが白鳥に生まれ変わる的なストーリーじゃないですか。

その点、この作品が面白いのは主人公のヒロインはニューヨーク大学って一流の大学で経済学の教授をしている。

こういう設定も今どきで、男性社会を強調するものでもなく、非常に好感が持てると思います。

 

©︎ 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

 

今作のキャストは若手からベテランまで個性的なアジア人俳優を起用しているのですが、その中でも目立っていたのが主人公の友達役を演じるオークワフィナさん。

彼女は女性版オーシャンズこと、『オーシャンズ8』でもサンドラ・ブロックやケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイなど、豪華スター陣の中で唯一のアジア人女性ながら強烈な個性を発揮していました。

彼女は韓国系中国系アメリカ人のラッパーなのですが、デビュー曲の『My Vag』って曲がヤバイです。

YouTubeで検索してみてください、歌詞は到底紹介できる内容ではありません笑

でも、この曲で一躍有名になって、今やアメリカで知らぬ人はいないほどの有名人になりました。

ちなみに、そのデビュー曲をYouTubeに公開して仕事をクビになっちゃったそうです笑

 

©︎ 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

 

とにかく衣装からロケーションまで、すべてが規格外の豪華絢爛っぷりで見ていて飽きません。

一種の嫁姑問題が終盤にかけて描かれますが、そこはアジア人らしい家族の和を重んじるテイストになっていて、日本人の我々からしても共感できる内容になっていると思います。

 

肩肘張らずに観られる、万人にオススメしたいロマンティック・ラブコメでございます。

ぜひご覧になって下さい!!