【東京・六本木】森美術館で開催中の〝塩田千春展:魂がふるえる〟に行ってきました Click to Tweet

 

エントランスでは、65隻の船がお出迎え
ここから塩田千春ワールドがはじまります。

 

 

塩田千春さんは、ベルリンを拠点に世界で活動しているアーティスト。

 

森美術館のHPより

ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきました。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっています。

 

 

 

会場に入るとすぐに【不確かな旅】という赤い糸を張り巡らせたインスタレーションが現れます。毛細血管や神経などを表現しているのか、はたまた人と人との繋がりを表現しているのか・・想像が膨らみます。壁に打ち込まれた細い一本の糸と、そこから広がる複雑に絡み合った糸たちの力強さに、ただただ呆然。その神秘的な世界に一瞬で引きこまれていました。

 

 

 

 

壁には塩田さんの言葉が書かれていました。

 

「糸はもつれ、絡まり、切れ、解ける。
 それは、まるで人間関係を表すように、私の心をいつも映し出す。」

 

 

 

人間関係を表していたんだ・・と理解して進んでいくと、今度は胸をえぐられる展示が待っていました。こちらはあえて写真を撮っていませんが「生と死」を感じるパフォーマンス作品です。会場を回るにつれて人間関係を表していた美しい赤い糸が、自然と「臓器」や「血管」といったイメージに思えてくるところにも魅せられます。
さらに、このエリアを進むと、次は黒い糸の世界が広がります。作品名は【静けさのなかで】こちらは、幼少期に塩田さんの隣家が火事で燃えた記憶から制作された作品とのこと。

 

 

 

こちらは【小さな記憶をつなげて】という作品。
タイトルの通り、子供時代の記憶を連想させるオモチャやミニチュアを赤い糸でつないでいる作品です。森美術館のある53階から見渡す空と、赤い糸で繋がったミニチュアのアンバランスさが絶妙でした。

 

 

 

 

きっと、壁に吊るされた小さな旅行カバンにも思いが込められているのでしょう。

 

 

 

こちらは【内と外】という作品。ベルリンで廃棄された250枚もの窓枠を集めて作られているそうです。向こうの景色が見えそうで見えないところにも意味があるのかな?と勝手に想像してしまいます。

 

 

 

 

 

締めくくりは、カタチや大きさの違うスーツケースが赤い紐で吊るされている【集積―目的地を求めて】という作品。さまざまな人の思いをスーツケースに見立て人生の旅路を表現しているそうです。

 

 

 

引き込まれる美しさと、人間の根底を見せつけられたような不安感まで。極限の表現を創作する塩田さんの作品一つ一つに心を動かされました。

【塩田千春展:魂がふるえる】は、10月27日(日)まで、森美術館(東京・六本木)で開催しています。

 

 

◆チケット料金
一般 1,800円
学生(高校・大学生) 1,200円
子供(4歳~中学生) 600円
シニア(65歳以上) 1,500円