今年はワールドカップイヤーという事でサッカーファンの皆さんは楽しみでならないと思いますが、スポーツと映画の相性ってすごくイイんです。野球、サッカー、ラグビー、ここ最近では卓球やフィギュアスケートを題材とした作品も公開されました。そんな中でも一番盛り上がるのはボクシング映画です。

 

ボクシング映画と言えば、言わずもがなスポーツ映画の金字塔でもある『ロッキー』があまりにも有名ですよね。ロバート・デ・ニーロがアカデミー主演男優賞を受賞した『レイジング・ブル』や北野武監督の『キッズ・リターン』なんかもボクシングをテーマにした作品です。

一方、女性を主人公にしたボクシング映画としてはその年のアカデミー賞を総なめにした『ミリオンダラー・ベイビー』がパッと思い浮かびますが、ちょっと悲しい話なのでいわゆるスポ根モノの感動作とは一線を画します。

そこで、やはりスカッと爽快で元気になれるのが持ち味である女性ボクサーの話が、今回紹介する『百円の恋』です!

 

 

主人公は32歳無職の独身女性、実家に引きこもりゲームをするか食っちゃ寝の自堕落な生活を送っていた。しかし実家にも居づらくなり、人生初めての一人暮らしを始め、ならず者ばかりの集まる巣窟のような百円コンビニで働き始める。ある日、そのコンビニでひょんな事からボクサーの男にデートへ誘われて、、人生の風向きが変わっていくてお話。

 

主人公一子を演じるのは安藤サクラさん、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』では世界から脚光を浴び、平成30年度後期シーズンのNHK朝ドラのヒロインにも抜擢され、今や名実ともに日本を代表する女優さんになったと思います。元々演技派と言われていた彼女の今作におけるまさに魂の演技は、その年の賞レースを独占するほど素晴らしいものでした。

どんなドラマでも漫画でも、落ちることまで落ちた主人公が這い上がっていく姿に感動するわけで、その落ちたどん底が深ければ深いほど熱い感動を生むと思います。今作も同様に安藤サクラさん演じる主人公の底辺っぷりが凄いったらなんの、体重を10kgも増量して腹回りなんかブヨブヨだし、目つきも死んだ魚のよう。そんな彼女をいろんな悲劇が襲うんだけど、そこからこの映画の復讐というか反骨の物語が面白いんです。

 

長距離ランニングをされた経験のある方だったら分かると思いますが、ランナーズハイってあるじゃないですか?

この映画ってね、もちろん観る側は走っている訳ではないんだけど、後半にかけて主人公がボクシングにのめり込んで駆け上がっていく様が非常にテンポが良くてアガるんですよね。まさにランナーズハイの気持ちを共有できます!

 

そして、主題歌を歌うクリープパイプの『百八円の恋』って曲が最高のタイミングにかかって泣けてくるんだよなぁ。あぁ、思い出すだけでウルウル。。。

落ち込んだり、元気のない時に観ると心の栄養補強剤になること間違いないです。きっと熱い気持ちにさせてくれますよ!ぜひ