今回紹介する作品は通称「ビフォアシリーズ」と呼ばれるラブストーリー三部作の最後のパート3にあたる『ビフォア・サンライズ』です。

え?いきなりパート3を紹介するの?

バック・トゥ・ザ・フューチャーを3から勧める人います?トイストーリーを、いやトイストーリーはパート3が一番素晴らしいんだけども

最初に断っておきますが、、申し訳ない! パート1と2も鑑賞した上でご覧になって下さい!!

そりゃ当然ですよね、ただ3作品ともサクッと観られるのでイッキ見にも最適な内容になっております。

 

 

©️ 2013 Talagane LLC. All rights reserved.

 

物語は主演のイーサン・ホークとジュリー・デルピーの会話を中心にした恋愛映画でして、映画の全編にわたり二人が語り合うだけのシンプルなストーリーです。イーサン・ホークはその端正な顔つきで女性ファンも多く、元奥さんはユマ・サーマンですね。ジュリー・デルピーはフランス人の女優さんで、脚本や監督業までこなし、シンガーソングライターの一面もある才色兼備な女性でして、劇中ではよく脱ぎます笑

ビフォアシリーズの概要を簡単に説明すると、1作目の『ビフォア・サンライズ/恋人までの距離』では二人の運命的な出会いを、2作目の『ビフォア・サンセット』ではそれから9年後の再会を描きます。このシリーズで特徴的なのはパート1から2まで実際に9年間の月日が経っており、演じる俳優陣も年齢を重ねてよりリアルな掛け合いを生み出しているように思えます。

 

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さて、3本目にあたる『ビフォア・ミッドナイト』はパート2からさらに9年後、最初の出会いからは18年後の二人を描いています。18年ですよ、さすがにキャーキャー言われたイーサン・ホークも老けて顔のシワも増えています(それがイイって言う女性ファンも多そうやけど)。ジュリー・デルピーも腰わまりから下半身にかけての肉つきはそりゃ立派になりました(これも味があっていいんやけどね笑)。

しかも、過去2作が運命的な出会いや再会だったりロマンスに溢れる非現実的な夢の世界だとすると、今作は18年後のオトナの恋の現実なわけです。見たくない部分も見えてきちゃうんです。

 

ただ、なぜこの映画にこんなに惹きつけられるのかというと、やはり二人が紡ぎ出す洗練された会話の秀逸さ、ウィットに富んでいて下ネタさえも微笑ましく感じてしまう程です。脚本自体も主演の二人と監督が共同作業で練り上げただけあって、まさに阿吽の呼吸、その余韻にずっと浸っていたいようなハーモニーを味わえます。

 

思うに、こんなにも大人の洗練された会話が成り立つのってやはり二人が積み重ねてきた経験だったり、今まで触れてきた本や絵画などの知識が根底にある故なんじゃないかと。

 

だから、若いうちから様々なジャンルの本を読んだり音楽を聴いたり、映画を見たり演劇を鑑賞したり、美術館や画廊に足を運ぶこと。それは貴重な人生の糧になるだろうし、その経験が同じようなインスピレーションを抱く同志を結びつけていくんだと思うんです。その相手が人生を共に歩んでいくパートナーだったら、すごくラッキーなことですよね。

こんな大人になりたいなと思いながら、着実に年齢的には主人公に近づいてきてしまっている私ですが、これからも人生のバイブルとして繰り返し観ていきたい一本です。