「パレス スケートボード(Palace Skateboards)」がイギリス人写真家のユルゲン・テラー(Juergen Teller)とタッグを組み、カプセルコレクションを日本時間の7月10日(土)午前11時からPalace Skateboards Tokyoおよび公式オンラインストアにて発売しました。

公式オンラインストアではもう既にほぼ完売状態です。

PALACE JUERGEN TELLER


ということで私はこの度初めてユルゲン・テラーの作品をしっかり見たんですがどれも最高ですね。

80年代末に「The Face」や「i-D」といったファッション誌でカメラマンを始めたユルゲン・テラー。

以来、Marc Jacobs、CELINE、Saint Laurentなどの雑誌やキャンペーンビジュアルのプロデュースを手がけてきました。また、彼はアートフォトグラファーとしても活躍しています。

Juergen Teller shots Saint Laurent Summer 19 Campaign


私は写真のプロフェッショナルではないので、彩度とか?コントラストとか?構図とか詳しいことはわかりませんが、そんな私でもアートフォトグラファー、ユルゲン・テラーの作品は「最高」だとわかる。なぜならキャスティングが最高だからです。

ほら、ティム・バートンの映画《Mars Attacks!》(1996)を思い出してください。

あの映画ってどう考えてもB級だけど、ジャック・ニコルソンにサラ・ジェシカ・パーカー、グレン・クローズそしてマイケル・J・フォックスと出演陣が豪華だから「最高」だとわかる。みたいなことです。

PALACE JUERGEN TELLER


ユルゲン・テラーは、例えば、日本人なら誰もがご存じなかやまきんに君のネタと映画《The Terminator》(1984)のターミネーター役でお馴染みアーノルド・シュワルツェネッガーや、「ジュース」の愛称で呼ばれていた元アメリカンフットボール選手で俳優のO・J・シンプソンを撮影。余談ですが実はこのO・J・シンプソン、アーノルド・シュワルツェネッガーが演じたターミネーター役の候補に挙がっていたそうです。

上のターミネーターの2人の他にも、永遠のグランジの神様Nirvanaのカート・コバーン、私kozukarioの人生ベスト映画《Dancer in the Dark》(2000)の主演で歌手のビョーク、パーティー大好きモデルのケイト・モス、ド派手なポップスターのエルトン・ジョン、20世紀最高のサッカー選手ペレ、自身の同性愛の姿を探求を探求し続ける画家デビッド・ホックニー、不条理をユーモアに変換する芸術家サラ・ルーカス、78才でミュージシャンデビューしちゃった写真家ウィリアム・エグルストンなど、多くの最高人間を撮影しています。

中でも私のお気に入りは、

Young Pink Kate, 1998

72 × 108 in
182.9 × 274.3 cm
GIANNI VERSACE Spring 1999 Milan


1998年、GIANNI VERSACE Spring 1999 Milanのため、髪をネオン・ピンクに染めた24歳のケイト・モスを撮った“Young Pink Kate”。

ユルゲン・テラーはケイト・モスを何度も撮っていますが、この“Young Pink Kate”は代表作と言っても良いのではないでしょうか。

深く落ちた目頭、薄く透き通った唇、ドナテッラ・​ヴェルサーチェのための髪、その全てのピンクがケイトにとても良く似合っている。「差し色」とはまさにこのケイトのことかも。

i-D The Faith In Chaos, no.360, 2020

Photography Juergen Teller


こちらはユルゲン・テラーがリモートで撮影したArcaのポートレート。

Arca本人曰く「脱構築されたポップスとレゲトンが交差する」アルバム《KiCk i》のリリースに際したインタビューがi-D The Faith In Chaos, no.360に掲載された時のものです。

私のお気に入りはこの1枚(というかこれは9枚なのかな?)なんだけど、ユルゲン・テラーはこの日、これ以外にも沢山Arcaのポートレートを撮っていて、そのどれもにプライベートな彼女を写ってる気がする。

是非下のリンクから全部見てほしいな。

Arca: “We’re all transitioning: from birth to death, it’s inevitable“

Vivienne Westwood No.1, London, 2009

72 × 108 in
182.88 × 274.32 cm
Sleeping Nude, 1862


2017年、ニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中、ヴィヴィアン・ウエストウッドの旗艦店で作品展が開催されたのですが、この“Vivienne Westwood No.1”もそこで展示されたユルゲン・テラーの作品のひとつ。

アンティークのソファにリクライニングしているヴィヴィアン・ウエストウッドはまるでギュスターヴ・クールベによって描かれた『眠れる裸婦』(1862)のようですね。

ヴィヴィアン・ウエストウッドの自宅で撮ったというこの一枚。ギュスターヴ・クールベに勝るリアリズム作品だと思います。

因みに私が一番好きなヌード絵画はジョルジョーネの『眠れるヴィーナス』(1510)。

戸外にいる女性のヌードを描いた史上初の作品でした。これは好きすぎて「オマージュしてタトゥー入れたい!」とずっと思っています。

Arnold in alligator head, Los Angeles, 2000

20 × 16 in
50.8 × 40.64 cm


この情報量多すぎショット、ワニに食べられている男はアーノルド・シュワルツェネッガーです。

まず家にビリヤード台があるなんて羨ましすぎる。そしてその奥に岩と木が見えるので「そこも屋内だよね?」という疑問が浮上。アーノルド・シュワルツェネッガーの顔。

そもそもなぜこの家にはワニがいるのでしょうか…

この“Arnold in alligator head”は、導線、フレーミング、空きスペース、ブロッキングを非常にうまく利用して撮られているそうですが、私には到底理解できず。

「情報量多い=おもしろい」という個人的な公式によってお気に入りの一枚となりました。

Kanye, Juergen & Kim, 2015

Kanye, Juergen & Kim, 2015


そしてカニエ・ウエストとキム・カーダシアンの夫婦、そしてユルゲン・テラーの3人の写真集『Kanye, Juergen & Kim』(2015)の表紙。

これは、カール・ラガーフェルドがフォトグラファーを務めた2016年のHarper’s Bazaar [US] Septemberの2人の表紙の写真よりも好きかもしれない。

ユルゲン・テラーは、これ以前にもニューヨーク・タイムズ紙でカニエ・ウエストを撮影したことがあり、その時の経験が非常に魅力的だったため再び一緒に仕事をすることを提案したそうです。

この表紙も、写真集に収められているカニエ・ウエストとキム・カーダシアンももちろん最高ですが、ユルゲン・テラーが本当に最高。

最後は彼の写真で終わりたいと思います。

Kanye, Juergen & Kim, 2015
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