チャーオ!

水の都ヴェネツィア、そしてここはムラーノガラスで有名なムラーノ島。ヴェネツィア本土から船で上陸し、運河のほとりを歩いていると、ムラーノガラスの工場やお土産屋さんが所狭しと運河沿いにズラーッと並んでいる。狭い道に様々な国の人達がたくさん溢れていて、すごい活気だ。気をつけないと河に落ちてしまいそう。

立ち止まって大好きなガラス製品をゆっくり見たい衝動を抑えひたすら歩く。

なぜなら、今回の目的はムラーノガラスではなく、この島名物の「クモガニ」と「イカスミ」を食べにきたのだ!

旅好きの僕はいつもノープラン。その為下調べをほぼせずにその土地の空気感と人々との交流を大事にしている。そこで前日に地元の人達に美味しいモノを聞いたら、ここ行っとけと言われたのがトラットリア「B Restaurant alla Vecchia Pescheria」

クネクネ曲がった狭い運河沿いの道を内地の方に15分ほど歩いて到着した。

店内とテラス席があり、気分が高揚している僕はもちろんテラス席に着席。

メニューを広げようとしたが、とにかく「クモガニ」と「イカスミ」と言われたのを思い出し、ウェイターに「地元のワイン」そして、君のリコメンドで「クモガニ」と「イカスミ」を使った料理。そして何かもう一品を、とオーダー。

X-MENの時のヒュー.ジャックマンを彷彿とさせる彼はサイコーの笑顔で訳の分からない東洋人のオーダーを快く引き受けてくれた。

地元の白ワイン「ソアヴェ」を飲みながら待つ事10分。

 

「クモガニのサラダ」が登場!

甲羅の中に粗く千切りにされたレタス。その上にキレイにほぐされたクモガニの身がたっぷりと盛られている。ソルト&ペッパー、そしてレモンを絞り、豪快に口に運ぶと、レタスのシャキシャキとした食感、濃厚な甘みのカニの風味が程よいレモンの酸味と共に鼻から抜けていく。

抑えられない興奮をワインと共に流し込み、先ほどの彼と握手。

カニの臭みも全く無く、素材の旨みを最大限に活かしている。

 

 

あっという間に完食しカニの甘みの余韻に浸っていると「イカスミのスパゲッティーニ」が登場。

シャレト〜!

料理を皿の中心に盛る時代は終わったのか!

素敵なヴィジュアルに見とれながら、イカスミが飛ばないように皿の余白の部分を使いながら一口。

「ヴォーノ」

ニンニクとアンチョビがしっかりと効いていて、トマトの酸味、甘みが濃厚なイカスミの塩味とマッチ!

これまた臭みが全く無く、ワインをガブガブ。

もう、歯が黒くなろうが洋服が汚れようが関係ない!

 

 

一心不乱に食べ終わると、最後の一品が登場!

…え?…うそやろ??

魚!海老!貝!そして野菜!ドーン!!

「シーフードグリルの盛り合わせ」

こ、これで2人前??

 

 

そう思ったのだがここで食べなかったら日本人は少食というレッテルを貼られたままだ。どこに行っても日本人は少食と思われていると聞いたことがある。日本人でも食べる奴がいるってことを世界に知らしめたい!そうだ僕は日本人を代表してここにいるんだ!!変な使命感に支配され満面の笑みで「グラッツェ!」とだけ言い、

レモンギューー!!オリーブオイルドバーー!!!

かぶりつく!かぶりつく!!かぶりつく!!!

「ヴォーノ!」「モルトヴォーノ!!」魚貝がシンプルに美味い!

炭で焼いているのでオリーブオイルと炭の香りがマッチして、視覚、嗅覚、味覚、そして周りのイタリア人達の会話が心地よいBGMとなり、聴覚も刺激されまくり!!

素材のうまさを活かす料理を堪能し、満腹のお腹をさすっていると、食後の飲み物はどうする?と彼。

イタリア人よりイタリア人の僕は、そりゃもちろん「マキアート」やろーっとオーダー。

 

 

ゆっくりと食後のコーヒーを堪能し

会計を済ませ帰ろうとすると、彼から呼び止められる。

何かなと思っていると、これ飲んで行けと彼。

「自家製リモンチェッロ」

ショットグラスにいれられ、一気に飲み干すと、レモンの風味が口中にブワー!!と、同時に強烈なアルコールがブワーーー!!!

クゥーーー!!

イタリア人っちゃすごかー!!

 

 

みんないつも食後にこれば飲みよっちゃろーねー!よっぽどリアクションが良かったのか、もう一杯いけとすすめられる。

もうすでにベロベロでもう一杯飲んだら確実にあの細くてクネクネした道から河にダイブすると思い、素敵な彼とハグして解散!

そ〜いえば、お皿とグラスは全部ムラーノガラスだったな。地元を愛するっていいよね!素敵な島、素敵なトラットリア、そして素敵な人達に囲まれ、幸せだな〜っと余韻に浸りながら次の目的地に向かうのでした。

Enjoy your meal!!!!