今回は、イタリア最高峰の生ハム『CURATELLO クラテッロ』を求めて旅した時のお話を。

 

©︎Tabi-Mari

 

そもそも、この旅のきっかけは、食いしん坊な友達と美味しいワインに気持ちよく酔いしれ、気が大きくなった時の会話からでした。

 

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「イタリアの生ハムといえばパルマが有名だけど、イタリア最高峰の生ハムに「クラテッロ」というものがあるらしいよ。 知ってる?」

「あっ! なんてタイムリー! まさに昨日 雑誌の記事で知ったとこだよ〜」

「某テレビ局の番組『イタリアの小さな村』でね、伝説のマンマが造るクラテッロというのを紹介してたの」

「そうなの?! そのマンマのクラテッロを食べに行っちゃうなんてどお?」

「わ〜! 行きたい! 行きたい!」

「じゃ、行こうよ! 私、さっそく情報収集してみるよ!」

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というような勢いで盛り上がり、、、

しかし、酔ってはいたけどお互いに本気だったようで、後日お互いの本気度を確かめ合って、旅する計画を立てることになったのでした。

 

「旅に呼ばれる」という表現がありますが、まさにそんな感じだったのです。

呼ばれる旅の場合って、あれよあれよと引き寄せられるように旅に出ることになるものなんですよね。

 

 

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そんなイタリア最高峰の生ハムと言われる「クラテッロ」が造られているのは、イタリア北部エミリアロマーニャ州のパルマ県にある「ZIBELLO ジベッロ」という小さな村。

その村の名前を冠して「クラテッロ・ディ・ジベッロ Culatello di Zibello」というのが正式な呼称です。

 

 

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この辺りには、イタリア最長のポー川が流れ、その流域に豊かな穀倉地帯が広がります。

 

 

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その豊かな自然の恩恵を授かるこの地方には、高級生ハムやパルミジャーノチーズの産地であるパルマや、ボロネーゼソース(日本ではミートソース)発祥のボローニャなどがあり、グルメな人にはとても魅力的な場所なのです。

 

 

クラテッロ・ディ・ジベッロ (culatello di Zibello) とは?

 

この土地ならではの自然環境の中、ジベッロ周辺の8つの村でのみ作られる稀少な生ハム。

また、熟成に必要な塩やハーブの加減によって独特な風味と旨味を生み出すものなので、造り手によってその味わいは大きく異なるものにります。

 

 

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目指すは、『TRATTORIA LA BUCA トラットリア ラ ブーカ』

 

小さな村 ジベッロ で唯一のレストランが 『トラットリア ラ ブーカ』

造り手によって味わいが違うからこそ、わざわざ『トラットリア ラ ブーカ のマンマ、ミリアム母さんが造るクラテッロ』を食べに来る人が絶えないというわけです。

 

実際、後日ミラノの高級食材店「Peck ペック」で販売されていた「クラテッロ・ディ・ジベッロ」を食べたのですが、ミリアム母さんが造るクラテッロとは全く別物!ミリアム母さんのクラテッロが、どれだけ美味しいものだったかを改めて実感することになったのでした。

 

 

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100年以上に渡り家族で受け継いできている家庭的なレストラン。

 

 

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磨き込まれた店内の様子から、大切に受け継がれてきたことがヒシヒシと伝わります。

暖かい気持ちになるお店。

 

 

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年期の入ったスライサーさえもピカピカ☆

 

 

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待ちに待った! ミリアム母さんのクラテッロとは?

 

まずはクラテッロだけを口に運びます。

見た目と違って、その味わいは優しく、ハーブなどの様々な旨味が控え目ながらもシッカリと主張してきます。

そして、じんわりと続く複雑な余韻が至福のひとときを運んできます。

 

 

©︎Tabi-Mari

 

『こんな生ハムは食べたことがない〜〜!!』  衝撃的な美味しさ☆

 

そんな興奮状態の中、ふと地元の人達の食べ方を観察すると…

バターをたっぷり塗ったパンにクラテッロを乗せてパクリ!またパクリ!

私達も真似てみました。

『むむむ〜! また違う味わいになるではないですか!』

無塩バターが素晴らしい引き立て役となって、クラテッロの味わいにまろやかさと深みを与えるのです。

 

もう、幸せ過ぎます♡

 

 

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そして、クラテッロはもちろん絶品ですが、ラ ブーカはどのメニューも最高☆

 

 

 

これぞイタリア マンマ の味わい!

 

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マンマの宝箱

 

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食後には、ミリアム母さんが宝物を見せてくれると言って 『クラテッロの眠る蔵』へ案内してくれました。

 

 

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蔵の中は、ミリアム母さんの宝物でいっぱいでした。

 

 

 

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とっても優しい 娘婿のファビオさん。

持ち帰り用にクラテッロを1/2個 購入 (後になって丸ごと購入しなかったことを後悔…)

 

 

 

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名残惜しい出発の日の朝、パパがカフェを入れてくれました。

とってもシャイなパパで滞在中は殆ど話すことはなかったのに…

最後は美味しいカフェと笑顔で見送ってくれました(涙)

 

 

 

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私たちが訪れた時(2012年)は、3代目のミリアム母さんがお店を切り盛り。

ミリアム母さんのレシピで造られるクラテッロの評判を聞きつけて、世界中からお客がやって来るのでした。

2020年現在もレストランの人気は健在のようですが、恐らく今は4代目の娘さん夫婦がお店を受け継いでいることでしょう。

 

この旅を思い出すたびに、ミリアム母さんのチャーミングな笑顔と柔らかな手の感触が蘇り、胸が熱くなります。

 

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今の私たちの生活は、物や情報に溢れていて手に入らないものは殆どのないけれど、

その時、その場所でしか出逢えない人、モノ、感動は「かけがえのない宝物」になります。

2020年も旅好きな皆さんに「宝物に出逢える旅」が訪れますように・・・

 

 

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