大切なものを傷付けてしまった時はいつも悲しいよね。
2020年7月1日から開始されたレジ袋の有料化制度。最も身近な商業施設であるコンビニですら、レジ袋を利用するためにはワンクッション挟まなくてはならない。かつて購入品が少ない時のみ問われていた「レジ袋の要否」を、現在は購入品の多寡関係無しに毎度の如く答えている気がする。
そしてこのようなインコンビニエンスな環境を生み出しているのも、地球の命を縮めてしまっているのも、紛れもなく私たち人類だということに遅ればせながら気付く。
レジ袋有料化の理由

2018.7.22
2015年9月25日、国連総会で193ヶ国の首脳の参加のもと策定された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核としてSDGs(Sustainable Development Goals「持続可能な開発目標」)が採択された。
人間と地球の繁栄を目指す行動計画であり、より多くの自由のために平和を統合することを目標としているSDGsは、環境問題のみならず、貧困や経済、ジェンダーといった広範な課題を提示している。豊かさの根幹に迫り、それで地球を満たしながら地球環境を守る。
誰も置いて行かず、手を取り合って共に歩み、地球とそこに住む全員の自由と平和の獲得を2016年から2030年までの15年間に達成することを目標としている。
なぜこのSDGsが採択されたのか。その背景には50年もの間続いてきた環境破壊や近年の資源の枯渇がある。
人類は「日常」を永続的だと思い込み、無意識的に地球を傷付けてきた。
私達が目指すSDGsが掲げられるまで

2017.9.15
まず1980年代に「サステイナブル(Sustainable)」の概念が登場した。サステイナブルは「持続可能性」を意味する。
1992年、地球サミット(国連環境開発会議)開催。
この地球サミットにおいて、持続可能な開発に向け、地球規模のパートナーシップを構築することを目指す「環境と開発に関するリオ宣言」や、リオ宣言に基づく持続可能な開発を実施するための自主的行動計画である「アジェンダ21」が掲げられたことにより、サステイナブルという概念が具体化された。
そして今日の環境問題に世界が「一丸」となって取り組むこととなった。これらは日本の環境基本法の第4条等における循環型社会の基礎にもなっている。
そして世界は21世紀に足を踏み入れる。以降、世界は「持続可能性」をより意識することとなる。

2019.4.14
例えば、地球温暖化について。
産業革命を起点として、大気中の温室効果ガス(主にCO2)の濃度は急上昇してしまった。それに伴なって世界の平均気温も上昇傾向にある。温室効果ガス濃度の上昇がこのまま続けば、21世紀が終焉を迎える頃には最大で4.8℃上昇すると予測されている。
そして地球温暖化は、世界各地で気候変動を引き起こす。集中豪雨などの異常気象や海面上昇など、既に世界各地でその影響が露見している。
地球も終焉へと向かってしまっているわけだ。

2019.3.31
2000年、国連ミレニアム・サミット開催。
SDGsの前身となったMDGs(Millennium Development Goals 「ミレニアム開発目標」)が策定された。主に途上国の社会開発を目標するMDGsは、国際協力により飢餓人口を半数まで減らすなど様々な課題を解消した。
そして2015年、MDGsに次ぎ「持続可能(=サステイナブル)な開発目標」であるSDGsが誕生する。
現在、世界中の人々が「サステナブルな社会の実現」を共通の目標として行動している。先進国をも含む全世界が、誰一人取り残さずに歩んでいくこと、皆が自由に生きる豊かさを確保すること、美しく平和な地球を守ることを共通課題とする。
そして、私たちがどれだけ深く傷付けてしまっても、この素晴らしき世界は私たちを愛し続けてくれている。
持続可能な愛を胸に

2020.2.17
光は毎日私たちを照らし、水は全てを潤し、大地は絶やさず贈り物をくれる。地球に生を受けた私たちは今「サステイナブルな意識」をこの世界に約諾し、死守しなければならないはずだ。
何世代にも渡り、受け継ぐことの出来る強くて優しいウェアを纏い、ショッピングのお供にはクールなエコバック。節水はあなたの懐と地球を潤すし、暖房の温度を一度下げれば地球と共にこの冬を越えられる。
私たちが見てきた美しい風景を、色彩豊かな地球を後世にも残すため、愛しい日常と来たる未来、そして優しい地球を守ろう。
大切なものを守り、愛することは喜びを齎す。それは必ず実となり、やがて艶やかな花を咲かす。