“アライ”とは、英語で「同盟、支援」を意味する ally が語源で、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の当事者ではない人が、LGBTに代表される性的マイノリティを理解し支援するという考え方、あるいはそうした立場を明確にしている人々を指す言葉。 つまり“LGBTフレンドリーな人”のことです。

 

LGBT当事者に対し偏見を持つ人や、無関心な人もたくさんいると思います。私も数年前までは偏見は全くないけれど関心を持っていませんでした。 しかし、ご縁があって九州レインボープライドのサポートをさせていただくことになってから、LGBT当事者の皆さんとお話しする機会も増え、彼らの抱えている問題(結婚や保険、カップルで住宅を借りる際の現状、周囲へのカミングアウトなど)の大きさに胸を打たれました。

 

現在、日本におけるLGBT当事者は人口の約8%の割合で存在するとされています。つまり、日本の人口の13人に1人はLGBT層ということになります。 これは、左利きの人や、AB型の人の割合とほぼ同じなのです。この数字をみるとカミングアウトできない当事者が大半なのだろうと思います。

 

彼らいわく、“拒絶されるリスクもあるので、なかなか本心を明かせない”という思いがあるそうで、相手がアライと分かるような意思表示をしていると大きな安心に繋がるそうです。もちろん「私はアライです」と言葉にする必要はないのですが、言葉の端々にそんなニュアンスを入れることで、皆さんの周りで悩んでいる当事者には伝わることと思います。

最近ではダイバーシティ(多様性)の中にLGBTを位置づけて、LGBT採用に前向きな企業も増えています。中には、アライと意志表示するためのステッカーやピンバッチを作っている企業もあるほど、アライの存在が重要視されています。

 

九州レインボープライドの活動を通じて一番驚いたことは、10代〜20代にLGBTについて聞いてみると、身近すぎて何の抵抗もない人が想像以上に多いこと。日本でもこんなにオープンになってきているのだと驚かされました。

 

そもそも、LGBTってナニ?と思う人もまだ多いと思います。

LBGTとは性的少数者の総称で、それぞれの頭文字をつなげた言葉です。

【L】レズビアン/ Lesbian 性自認は女性で、女性を恋愛や性愛の対象とする人のこと

【G】ゲイ/ gay 性自認は男性で、男性を恋愛や性愛の対象とする人のこと

【B】バイセクシャル/ bisexual 男女のどちらにも恋愛や性愛の対象とする人。両性愛者とも言う。

【T】トランスジェンダー/ transgender 産まれたときに法律的・社会的に割り当てられた性別にとらわれない性別のあり方を持つ人。

心の性別と体の性別が一致しない方は、体が男性で性自認は女性の場合、MTF (Male To Female=男性から女性)、体が女性で性自認は男性の場合、FTM (Female To Male=女性から男性)と呼ばれ、世界共通の用語として使用されています。

 

 

 

国際オリンピック委員会が定める「オリンピック憲章」の中でも明記されている“性的指向による差別の禁止”。 日本でも2020年に開催される東京オリンピックに向けて「LGBT」や「アライ」という言葉を耳にする機会がますます増えていくことと思います。