10/4 日米同日公開 映画『ジョーカー』 Click to Tweet

 

【あらすじ】コメディアンを夢見る、孤独だが純粋で心優しいアーサー。ピエロ=コメディアンとして世界を笑わせようとしたひとりの“人間”が、なぜ、狂気あふれる“悪のカリスマ=ジョーカー”に変貌したのか?本作で初めて語られるジョーカー誕生の理由。切ない衝撃の真実とは?10月4日、世界は世紀の瞬間を目撃する。

 

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics

 

2008年の映画「ダーク・ナイト」でヒース・レジャーがジョーカーを演じ、公開を待たずして28歳で急死、その後このジョーカー役でアカデミー賞助演男優賞を受賞する。ヒース・レジャーが演じたジョーカーは、「ダーク・ナイト」で完成されたまま誰も超えることができないんじゃいかと思われていたし、私もそう思っていた。

「ダーク・ナイト」が公開されてから、ヒース・レジャーが亡くなってから11年も経っていることにも驚いたけど、バットマンシリーズで彼の代わりにジョーカーを演じられる人なんてこの先出てこないんじゃないか?と思っていたので、昨年、正直“ホアキン・フェニックスがジョーカーを演じる話がすすんでいる”と聞いた時、ホアキン・フェニックスならあのジョーカーを演じられるかもしれないと思った反面、ヒース・レジャーのジョーカーが他の人に受け渡されてしまうのが寂しかった。

 

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics

 

ヒース・レジャー演じるジョーカーのファンは今でも多いし、しかも今回の作品はDCコミックのキャラクターに基づく、オリジナル脚本。DCコミックファンが知っているジョーカーの誕生秘話ではない。

マイケル・キートン演じるバットマンに登場するジョーカーは(この時演じていたのはジャック・ニコルソン)、バットマンと戦っている最中に硫酸の中に落ちて顔に受けた傷も影響してピエロみたいな顔、常に笑っている顔に固定されてしまったモンスターとして描かれる。

今回公開される映画のテーマは“ジョーカーの原点”だ。監督、製作、共同脚本を兼ねるトッド・フィリップスがスコット・シルバーと共に、ジョーカーがどう変わって、どうやって悪に転じるのか、“ジョーカーの成り立ち”が描かれる。

ホアキン・フェニックスを念頭に置いて書き上げられたオリジナルの脚本が、彼の鬼気迫る演技で全く予想外のジョーカーを描き出す。

悪のカリスマで人を殺すことをなんとも思わない、異常者。不気味で、つり上がった口を顔に赤く描いたピエロ顔の男。そう思っていたはずのジョーカーに、この作品で同情を感じている自分がいて、バットマンが正義なのか、何が正義なのかわからなくなって、観ているいる間にいろんな感情が生まれては消え、また生まれて統合されたり自分の感情に混乱させられる。

 

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics

 

ホアキン・フェニックスは今回ジョーカーを演じるにあたり、“腹を空かした不健康な男。栄養失調の狼”をイメージし、24キロほど減量し、1日にリンゴ1個で済ますこともあったぐらい、ストイックに役に没頭したそうだ。

すでに演技派として確立していてその印象も強いホアキン・フェニックスだけど、私の中ではリバー・フェニックスの弟で、イケメンでアイドルだった兄とは違い、子供時代はぽっちゃりでいけてない男の子のイメージがどこかで残っていて(デビュー作の「スペースキャンプ」や10代の息子役を演じた「バックマン家の人々」の印象が強い!同世代だからかな・・・)、ジョーカーになる前の気弱で真面目でおとなしいアーサー・フレックが、もしかすると本当のホアキン・フェニックスに改名する前のリーフ・フェニックスと共通する部分があるのもしれない、と勝手に想像する。

リバー・フェニックスを兄に持つなんて、絶対にコンプレックスがなかったとは考えられないし、兄は若くして急死し伝説になった。今思ったけれど、若くして急死し、伝説になったアイドル顔はヒース・レジャーも共通するじゃないか。

そう考えると、この役をホアキン・フェニックスが演じたのは運命的だと思えてきた。

映画の中で「悲劇と喜劇」という言葉が出てくる。悲劇が喜劇の対極ではないことがジョーカーという悪のカリスマを生んだ一番の理由かもしれない。

 

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics

 

第76回ベネチア映画祭でDCコミックの映画化作品として史上初となる金獅子賞を受賞し、2020年の第92回アカデミー賞最有力候補と言われている「ジョーカー」。

10月4日(金)日米同日公開です!

ぜひ映画館に行ってみてくださいね!

 

『ジョーカー』

監督:トッド・フィリップス
製作:ブラッドリー・クーパー

出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ 他